【kindle unlimitedで読める】『コンビニ人間』を紹介 普通の人間とは

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コンビニバイトって想像よりやることたくさんありますよね

楽だと思って始めたのに結構覚えること大変ですぐ辞めた
なんていう友達もいました。
仕事がろくにできないと「あれ俺社会向いてない?」なんて思う日もあったり。

でも案外そうでもないかも。
逆にコンビニで働くことしかできない「コンビニ人間」な人もいるかもしれません。

※この本はkindle unlimitedで無料で読めます。(2025/4/6時点)

本記事は以下について書いています。

〇本書の構成・特徴
〇こんな人におすすめ
〇印象に残ったこと
〇まとめ

本書の構成・特徴

主人公の古倉恵子はコンビニでアルバイトをする36歳
18歳から同じコンビニアルバイトをしています

それだけ聞いて、「ん?なんか変わってるな」と思うでしょう。

恵子は幼いころから「自分は何か周りと違う」ことに気づいていました。
小鳥が死んでいるのを見つけてやきとりにしようと考えたり
同級生のけんかを止めるためにスコップで同級生を殴打したり

そのたび親は困惑し周りに謝罪し「どうしたら普通に治るのかねえ
と頭を悩ませていました。

「普通の人間」が分からない恵子はコンビニのアルバイト店員を続けることで
普通の人間を演じ続けます。

多様性という言葉が広まる一方で、暗黙の了解として多くの人が考える「普通」

「普通の社会」の異常さを「普通じゃないコンビニ人間」視点で見ることができます。

こんな人におすすめ

本書は以下のような人におすすめです。

〇普通が良く分からない人
〇多様性という言葉の薄っぺらさが気に入らない人


普通ってなんでしょうか
多様性という言葉が広まった今では、この「普通」という言葉を疑う動きがあります。
坊主が普通だった野球部は長髪が増え
貯金が普通だった資産形成は株式投資が増えました。

普通を疑い、目的に合わせてあるべき形に変えていくことは良い動きと言えます。
しかし、疑っている「普通」というものは
社会全体で「みんなこう思っているはず」という「普通」です。

多様性と言いながら、「普通」というものは
「みんなこう思っているでしょう?」という暗黙の了解的なもの
になっていると言えます。

・結婚していない女性はかわいそう
・就職していない男性はおかしい

そんな色眼鏡が良く分からず、普通じゃない側の人はすんなりと受け入れられる作品かもしれません。

印象に残ったこと

自分も色眼鏡使ってんじゃないのか

なるべくフラットに物事に見ようと、色眼鏡を通して周りを見ないようにしようと思ってました。
しかし、そんなことできてないですね。

・誰々がいくつで結婚した
・誰々がいくつで子供が産まれた

へーと聞きながら内心では「さすがに早すぎだろ、後先考えたのか?」と考え
少し馬鹿にしていました。

逆に、彼女がいる友人から
「社内では20代後半で結婚する人が多いから、俺もそれくらいで結婚しようかな」
なんて言われたら「たしかにな」とも思っていました。


30代の女性がアルバイトしている→結婚して、少しでも家計を助けようとしている
30代の男性が無職→病気か何かだろう。すぐに就職するだろう


主人公の周りの人物はそんな思考で勝手に想像していました。
そんなに勝手に決めつけるか?と思いながらも
案外そうでもないのかもしれないと気づきました。
人は無意識の「普通」からなかなか抜け出せないものですね。

まとめ

今回は『コンビニ人間』を紹介しました。
コンビニばかり使う人間の事かと思いましたが、コンビニで働くために生まれた人の話でした。

ハッピーエンドとか、バットエンドとかないです。
読んだ後に「ふん。。」と考えさせられます。

道徳や倫理というものがいかに
「普通」というものを基準に作り上げられているか
思い知らされました。

この本はkindle unlimitedで無料で読めます。(2025/4/6時点)
ぜひ読んでみてください。

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