『暇と退屈の倫理学』を紹介 退屈を哲学的に解き明かしたいならこの本

書籍紹介



今回は『暇と退屈の倫理学』について紹介します。

暇つぶしって案外難しいですよね。
これだ!という趣味がない私には暇を無駄にしてるなあといつも後悔しています。

どうにかできないかなと悩んでいた時にこの本に出会いました。



この記事は以下について書いています。

〇本書の構成・特徴
〇こんな人におすすめ
〇印象に残ったこと
〇まとめ

本書の構成・特徴

この本は哲学書の入門的な本です。
哲学者、國分功一郎氏が「暇」や「退屈」について哲学的な観点で紐解いてくれます。

ただし、「こうすれば退屈じゃなくなる!」みたいな解決策は与えてくれません。

哲学書と言うだけあって表現が難しい部分がありますが
出来るだけわかりやすい具体例を挙げてくれていて読者に寄り添ってくれます。

私も哲学書を読むのは本書が初めてでしたが、一通り理解できました。

こんな人におすすめ

本書は以下のような人におすすめです。

〇哲学書を読んでみたい人
〇「暇」や「退屈」について哲学的な悩みがある人
〇日々の「退屈」をどうにかしたい人


哲学書初心者の私でも読み切ることができたので
これから哲学書を読んでみたい!と言う人にはお勧めだと思います。

また、「人間はいつから退屈しているのか」や
「退屈していない時ってどんな時」などの悩みがある人も読んでみてほしいです。

日々退屈していることに後悔や焦燥感がある人も読んでほしいです。
哲学は現象や人の気持ちを論理的に解説してくれます。
「今の自分はこの状態なのか」と俯瞰して考えることができたら
少しでも心が安らぐのではないかなと思います。

印象に残ったこと

人は「遊んでいる中でも退屈してしまう」ということを本書を読んで理解したとき
自分を少し許すことができました。

ハイデッガーという哲学者の考え方が登場します。
「暇じゃないが退屈している」そんな状態が人間にはあり、
その状態であることが多いという内容
です。

友達と遊んでいて楽しいのに、ふとした時に無言になったり
明日の予定を考えてしまったりしてしまう自分が嫌いでした。

それでもハイデッガーさんが「人間そんなもんだよ」と言ってくれるようで
それでもいいかと納得することができました。

まとめ

今回は國分功一郎氏の「暇と退屈の倫理学」について紹介しました。

哲学書に興味がある人や、「暇」や「退屈」に哲学的な興味、悩みがある人におすすめです。
「暇」や「退屈」との向き合い方も書かれています。

哲学書所に集中する夏があってもいいかもしれません。
じっくりと「暇」や「退屈」に向き合ってみてください。

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