『白夜行』を紹介 魔性の女にご注意

書籍紹介

今回は東野圭吾さんの『白夜行』を紹介します。
ミステリー作家として知られる東野圭吾さんの長編作品です。

元々東野圭吾さんの作品が好きでたまには長編作品でもと
読んでみました。時間があるときに読んでよかったです。
一気に読んでしまうような作品でした。

本記事は以下について書いています。

〇本書の構成・特徴
〇こんな人におすすめ
〇印象に残ったこと
〇まとめ

本書の構成・特徴

本書は文庫本で850ページの長編小説です。
東野圭吾さんの作品はミステリー小説が多く、事件の真相解明の流れや
伏線回収がうまく、ページをめくる手が止まらない作品ばかりです。

本書は少しスタイルが異なります。本書では探偵などが詳細に
真相を明らかにしてくれることはありません。
「じゃあ、つまりそういうこと・・?」と背筋がぞくりとなるような作品です。

物語は一つの事件から始まります。その事件は結局迷宮入りしてしまいます。
その後、事件の被害者の息子と容疑者の娘、それぞれの視点で物語が進みます
二人の周りには事件が起こるものの、二人が交わることはなく・・・
といった構成になっています。

この容疑者の娘がただただ魔性の女。周りで事件が起きるのに
疑われない、関係が無い
ものばかり。ずっと怪しい雰囲気が続きます。

こんな人におすすめ

本書は以下のような人におすすめです。

〇長編小説を読みたい人
〇悪女に翻弄されたい人


ページ数は850ページほどあります。割と長めの作品だと思います。
長いので途中で飽きるかなと思いましたが、私は一気に読んでしまいました。
たまの休みにじっくりと長編作品を読みたい人におすすめです。

この本は、友人や恋人、周りの人を翻弄する魔性の女の話です。
綺麗なバラにはトゲがあると言いますが、まさにその通り。
「おい、まじかよ・・」と思わず声が漏れてしまいました。

印象に残ったこと

男はこんなに美女に弱いのか。(まあでもそんなもんか)

主人公の魔性の女に次々と翻弄される人々。男性が多いです。
怪しさに気づく人もいますが決定的な証拠がつかめないまま真実にたどり着けません。

主人公はとても美人に描かれています。
でもここまで騙されるかな、疑わないかなと少し考えてしまいました。

真実に気付き始めた男性が主人公を警戒し始めるシーンがあります。
主人公とその男性はとある人の通夜で再会します。
喪服姿で傷心している主人公を見て、その魅力に引き込まれてしまいそうになります。

いや、ここまで怪しんでるんだから引き込まれるなよ!
と思ってしまいましたが、もしかしたら男はそんなもんなのかもしれないとも思いました。

学生時代に好きだった女性のことを思い出しました。
とても美人でしたが、少し性格が良くないという噂もありました。
でも当時の私はそんな噂も意に介さずにその子に夢中でした。
私が物語に出ていたら速攻騙されていますね。

まとめ

今回は東野圭吾さんの『白夜行』を紹介しました。
普段の東野圭吾さんの作品とは少し毛色が違う作品です。

決して交わることのない二人の男女。
それでも二人の間には何か深い関係が・・・
そんな長編作品です。映像化もされている作品なので気になっている人は
まずそちらから観てみてもいいかもしれません。

魔性の女に翻弄されたい人はぜひ読んでみてください

白夜行に関連する作品として『幻夜』という作品があります。
こちらも紹介していますので興味があったら読んでみてください。

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