kindle unlimitedは月額980円で小説やコミック、雑誌などが読み放題のサービスです。
読み放題とは言っても読める本の数には限りがあります。
面白い本は読めないのかなと思うかもしれませんがそんなことはありません。
今回はkindle unlimitedで読めるおもしろい小説を紹介します。
月に2冊ほど小説を読めば月額980円の元は取れます。
意外と「こんな本も0円で読めるの!?」という本も多いです。
ぜひ掘り出し物を探してみてください。
護られなかった者たちへ (著者:中山七里)
読了後、私に残ったのはやるせなさでした。
福祉保健事務所は生活保護の申請を受け付ける、国のセーフティネットを担う重要な機関です。
一方で、生活保護の予算には上限があり厚生労働省からの圧力もあります。
セーフティネットのはずが、セーフティネットを求める人々を切り捨てる
そんな実態もあります。本書は多くの対比が描かれています。
警察と福祉保健事務所、貧者と富豪、善良さと卑劣さ、前科のある者と前科のない者
これらの対比には世の中の矛盾が現れています。
「仕方ない、そういうものだ」ととらえるか「いや、おかしい」ととらえるか。
捉え方によって本書を読んだ後の感想も変わると思います。
犯人はわかっていたはずなのに、最後の最後でどんでん返しをくらいました。
世にも奇妙な君物語 (著者:朝井リョウ)
短編の物語が複数書かれている系統の本です。
伏線回収系とうたわれていたのですが、よくある伏線回収系の本とは異なりました。
伏線に気づけないというよりは、
物語上気づきにくい位置にある存在がポイントとなっているといった感じです。
全ての短編は「世にも奇妙な物語」風となっていてコミカルな感じだったり
すこしぞっとする内容だったりと本家さながらの世界観でした。
世にも奇妙な物語が好きな方は読んでみてはいかがでしょうか。
今夜、世界からこの恋が消えても(著者:一条岬)
平凡な男子高校生、そして少し変わった女子高生とその親友
少し変わった女子高生には秘密があって・・・
要素としてよくあるタイプの恋愛小説だと思います。
似た展開の物語を読んだことがあります。
平凡な男子高校生が奇跡を起こすところ
そしてそれには大きすぎる代償が伴うところ
それでも前に進んでいく姿に感動しました。
よくある展開と言いつつも、結局こういう物語がいいんだよなと思いました。
スピンオフとして、次に紹介する「今夜、世界からこの涙が消えても」と
併せて読むことをおすすめします。もう一度読むことになると思います。
今夜、世界からこの涙が消えても(著者;一条岬)
もう一つあったのか
本書を読んだときに私はこう思いました。
これは先ほど紹介した「今夜、世界からこの恋が消えても」のスピンオフです。
時系列しては本書のほうが後になります。
「今夜、世界からこの恋が消えても」を読んだ後に本書を読むことをおすすめします。
前作で親友として登場していたもう一人の女子高生目線で話は進みます。
そこでもう一つの物語が明かされます。
過去の苦しみ、そしてそれを断ち切ろうともがく姿には
心が痛みました。本書を読んでからもう一度、前作を読むとまた見え方が変わってくると思います。
イニシエーション・ラブ(乾くるみ)
単純な恋愛小説だと思って読んだ私が間違いでした。
ページ数は少なく読みやすいです。
しかし、あまり盛り上がりに欠ける恋愛小説かなと初めは思いました。
さえない男性が一人の女性の影響で変わっていく・・という流れでした。
どんでん返し系というジャンルはありますが
これほどまでにどんでん返しされたのは初めてでした。
「ある一文ですべてがひっくり返る」
とよくある謳い文句ですが、その言葉の通りでした。二度読み必須です。
まとめ
今回はkindle unlimitedで0円で読める小説を紹介しました。
無料だと読める本も限られていますが、面白い本もたくさんありました。
月に2,3冊程度本を読むことができそうな方はkindle unlimitedを利用してみてはいかがでしょうか。