今回はkindle unlimitedで読める『震える天秤』を紹介します。
(※2025/3/14時点で無料)
アクセルとブレーキを踏み間違えて、コンビニに車が突っ込む
たまに聞く事故。プリウスミサイルなんて揶揄されることもあります。
それが単なる事故ではなかったら・・?
本記事は以下について書いています。
〇本書の構成・特徴
〇こんな人におすすめ
〇印象に残ったこと
〇まとめ
本書の構成・特徴
福井県のとあるコンビニに軽トラックが突っ込む事故が発生。
店員一名が事故に巻き込まれ死亡。運転手は大けがを負いながらも一命をとりとめる。
そんな「スクープを取材してきてほしい」とフリーライターの俊藤律は依頼を受けます。
物語は俊藤目線で進みます。
なんてことはない「高齢者がアクセルとブレーキを間違えただけ」
簡単に話は済むはずでした。
しかし取材を進めれば進めるほどに違和感を覚えます。
加害者が住むのは閉鎖的な村。村人同士を家族同然と思うほどの強い結束力。
そんな村人たちは大事な何かを隠している。
フリーライター根性でその違和感を追い続けた俊藤が
その先で見たものは・・・
といった物語です。
こんな人におすすめ
本書は以下のような人におすすめです。
〇わかりやすいストーリー構成の小説が好きな人
〇登場人物の強い想いに共感できる人
本書は「あるコンビニで起きた事故の真相を追う」
という目的に向かって真っすぐに進む内容です。
「ミスリード」や、「後から重要になるけどその時は意味不明な描写」
といった内容は書かれていません。
「この村は何かを隠している」
その真相を暴くということに向かって進むので読みやすいです。
また、本書の真相は村人の強い想いが隠しています。
そんな強い想いに共感できる人は本書のクライマックスに満足できると思います。
印象に残ったこと
家族でもない隣人のために命を懸けられるか
閉鎖的な村、隣近所だけではなく村一帯がお互いのことを知り過ぎている村。
「俺はお前が生まれた時から知ってる」
「〇〇君は△△高校へ進学するらしい」
そんなことが筒抜けになっている村と聞いてどう思うでしょうか。
監視されているよう、自由がない、息苦しい
私はそう思います。
しかし作中の村は違いました。
それが当たり前、むしろ互いに思い合っている良い村
村人はそう本気で思っていました。
村中の人が互いを家族だと本気で思っている。
互いが互いのために命を懸けられるからこそ真相は隠されました。
干渉されるのは好きじゃないのもあり、私は地元を出ました。
けれど孤独を感じてしまいます。
命を懸けてくれるほどの友人、命を懸けてもよいと思える友人
そんなものに少しだけ憧れてしまいました。
まとめ
今回は『震える天秤』を紹介しました。
なんてことはない事故、警察もそう片付けるつもりでした。
些細な違和感からとある村が隠す真相にたどり着く
真相にたどり着きたい一方で、村人の強い想いを踏みにじりたくない
そんな気持ちで読み進めていました。
ただ、私はもう一つ真相が隠されているのではないかと深読みしてしまいました。
邪推になるので書きません。
本書は2025年3月の時点ではkindle unlimitedで無料で読めます。
無料で読めるうちにぜひ読んでみてください。