【時計が読める子になるために】5歳に時計を教えるならこの3つのポイント【数学科が解説】

小学校算数

時計を読む
小学生で初めて習いますが、つまずいてしまう子も多いです。

何故つまずきやすいのか?それは「時計を読む」ために必要な概念が多いからです。
・24時間、60分、60秒という数え方
・同じ文字盤上で短針と長針が別々のことを表している
当たり前に思っていますが、小学生にとっては未知の概念ばかりです。
こんなものを急にたくさんに詰め込まれたら理解できないのも当然です。

ではどうしたらいいか?
小学生になる前から時計を読むために必要な概念が理解できていればいいはずです。
もちろん難しいことを教えるのではなく、時計という未知のものを習ったときに
その存在が当たり前だと感じられるように、必要な概念を刷り込んでおくというイメージです。

今回は5歳くらいのお子さんに時計の概念を教えるための3つのポイントについて解説していきます

当ブログでは
・うちの子算数苦手かも、、と悩む保護者の方
・自分も算数が苦手だったから、、と悩む保護者の方

そんな方向けに数学科卒の私
「算数=苦手」を解消するために保護者ができること
を紹介しています。


本記事は以下について書いています。

5歳が見ている時間の感覚

そもそも5歳くらいの子供と大人では時間に対する感覚が異なります。

大人は時間、時計というものを理解してしまっているので次のことが当たり前にできます。
・「何時何分」という言葉を聞くだけでその時間帯の風景を想像できる。
・「何分後(前)」と聞くだけで、現在からどれくらい後(前)のことか想像できる。


これは当たり前に思うかもしれませんが、実は結構難しいことをしています。
時間という感覚でしかないものと、時計という道具を紐づけて考えるということをしています。
数学的に言うと、時間という連続的に変化するものに対して数字を対応させることで
全世界の人間が共通意識で時間というものを捉えられるようにしています。

逆に5歳くらいの子供はどうでしょうか?
時計というものを習っていない子供は時間とは単に流れていくものという感覚しかありません
・起きたら明るくなっていた
・遊んでいたら暗くなっていた

周りの風景や状況が少しづつ変化していくという感覚しか持っていません。

時計というものを理解するとは、
これまで“なんとなく流れているだけだった時間”と”時計というモノ”を同一視するということになります。

時計を読めるようになるために必要なこと

「時計が読める」とは具体的に何ができることでしょうか?
・文字盤を見て「何時何分」と言える
・「何時何分」がどのような形か言える
・現在から「何分後(前)」が「何時何分」か言える


大体このあたりじゃないでしょうか?ほかにも「AM/PMと24時間表記の違い」や
「”何時何分”と”何分間”の違い」なども重要です。

時計が読める子になるためには5歳くらいの子には何を理解させたらよいでしょうか。
いきなり時計の理屈を説明しても理解するのは無理だと思います。5歳くらいの子には
「時計を理解するために必要な概念を自然なことだと刷り込んでおく」のが大事です。


急に、訳の分からない時計という概念を教わっても理解できません。
なんとなく当たり前だと思っていたことを小学校で細かく説明されるほうが理解はスムーズです。
この「なんとなく当たり前」にしておいたほうがよい感覚は次の3つです。

時計が”点の情報”を表していること

当たり前ですが、時計というものは”現在”が何時何分であるかを表しています。
ただし当たり前なのは大人だけです。子供には当たり前ではありません。

子どもにとって流れていくだけだった時間を時計というモノに紐づけなければいけません。
まずは“ある時点の時刻”という点の情報を時計が表していることを教えましょう。

・「今、長い針(短い針)が5にあるね。」
・「今は長い針(短い針)がどこにある?」


こういった声かけで、お子さんに今という点の情報を時計が差しているイメージを刷り込みます。
見るたびに「さっきはここ」、「今はここ」と時計の形が変わるということが
お子さんの頭の中で理解できていきます。

時計が時間の流れに沿って動くということ

時計がある時点の時刻という点の情報を表しているということに加えて
流動的に動いているということも大事です

学生の頃、授業中に時計を眺めて「あと30分もある・・」と絶望したでしょう。
これは時計を見て授業終了の時刻までの時間を計算して「30分」と理解していました。

ある時点から別の時点までの変化量という”線の情報”を時計から読み取る
ということをお子さんにも理解させたいところです。

・「長い針が6になったらご飯だよ。」
・「短い針が9になったらおうちを出るよ」


こういった声かけは保育園やご家庭でもよくすると思います。
子どもが行動を切り替えるためにもとても有効ですが、それに加えて
時間経過と時計の変化を紐づけるためにもとても重要です。

長針が60分で動くこと

短針は文字盤の数字をそのまま指しています。短針が3にあったら3時、4なら4時。
ですが長針は別です。長針が6にあったら30分です。これを理解するのはとても難しいです。

そもそも時計とは同じ文字盤の中で別の動きをする針が一緒に存在します。
それぞれの針は同じ文字盤にあるのに別のことを指しているので
針によって読み方を変えなければいけません。
・長針が6を指しているなら30分
・短針が6を指しているなら6時

これって結構難しいことをしています。小学生になる前から細かく教えても理解は難しいです。

ですが長針の読みかたでつまずくお子さんも多いです。
「なんでそんな読み方するの?」となかなか頭が追い付きません。

ではどうしたらよいか?小さいころから“長針とはそういうものだ”と
なんとなく理解させておくと良い
です。

「理由はよくわからないけどそういうもの」という理解

小学校で細かい理屈を教わる

「なんだそういうものだったのか」という理解

このような流れにできるとお子さんの理解もスムーズです。
先になんとなく理解しておき後から細かいことを学ぶという流れは人にとって理解しやすい流れです。

例えば、理科などの自然科学は、日ごろから体感していることを扱うときも多いです。
「なぜか寒いとき窓が濡れる」ということを自然と体感していて、そのうえで結露という細かいことを
教わるという流れです。理科では「ああそういうことなんだ」と思うこともあったでしょう。

時計の長針に関しても変わった読み方を自然に刷り込んでおくと良いと思います。
・「あと10分ね。長い針が6になったらおしまい。」
・「40分になったらおうち出るよ。長い針が8ね。」


長い針が差す場所+実際の時刻という伝え方をすると、はじめは混乱するかもしれません。
「40分ってなんだ?」となるかもしれません。ただここで理屈は説明せずにお子さんと話します。

「長い針が6」=「30分」
子どもは柔軟に理解してくれるので、理屈はわからなくてもこのように理解するようになります。
なんとなくで良いです。「何分」という言葉が自然に理解できるようにしていきましょう。

まとめ

今回は「時計が読める子になるために5歳児の頃から教えたい内容」について解説しました。
時計というものは小学校低学年最大の抽象的な概念の理解です。
リンゴが6個だから6という当たり前の”数の操作”から一変して
12までいったらまた1に戻る、などの意味不明な概念を理解しなくてはいけません。

時計の読み方で混乱してしまうのも無理はないです。
かといってご家庭で細かく理屈を説明してもお子さんはついてこれないと思います。
小学生になる前から、時計というものがお子さんの中で自然に存在するように
日ごろから声掛けしていくことで時計の読み方でつまずくことが防げます


「なんとなくそんなもの」と理解しておき、そのあと細かい理屈を学ぶ
という流れはどの学びにおいても有効
です。小学生になったお子さんが
「なんだそういうことだったのか!」と理解できるように日ごろの会話を工夫してみましょう。

当ブログでは算数が苦手だったのになぜだか大学の数学科専攻になった私
お子さんが算数や数学でつまずかないためのヒントを紹介しています。
「どう教えたらいいか分からない」そんな保護者の方の助けになればと思います。
ぜひ他の記事も参考にしてください!

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